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2009年3月10日 (火)

隠し砦の三悪人 (黒澤版 BS2)

黒澤の最高傑作はこれじゃないかと思う。

いやー面白かった。笑った。太平(千秋実)と又七(藤原釜足)、最高だわ。太平がC3POで又七がR2D2か。雪姫役の小野美佐の今風なこと。そしてきれいなこと。三船敏郎の顔のいいこと。

隠し砦の瓦礫の山の白いこと。そしてその立体的な舞台の面白いこと。三船敏郎が馬に乗って敵を追っかけるとこのわくわくすること。

いろんな映画がこの映画に影響されてるような気がする。

まず、スターウォーズ。C3POとR2D2,レイア姫がここから来てるのは有名だ。

つぎに、もののけ姫。三船が馬で敵を追っかけていくところとか、街道沿いの町の雰囲気なんかは、アシタカがジゴ坊に出会うあたりの雰囲気に似ている。

六郎太と雪姫が山名の兵に取り囲まれてつかまるところは、天空の城ラピュタで、洞窟を出て兵隊に囲まれてつかまるところに似ていた。

山名の火祭りは、ビートたけしの座頭市の下駄のタップダンスに似ている。

とてもやり過ごせそうもないような絶体絶命の危機を巧妙にやり過ごしていくのには感心させられる。黒澤が出した難問を、脚本家3人が知恵を絞って見事に解決している。

笑いあり、パズルあり、アクションあり、サスペンスあり、涙あり、自己犠牲あり、色気あり、友情あり、きれいな風景あり、と、映画のすべての要素が詰まっている。

最後の一つ前のシーンの、立派な服に着替えた姫と六郎太は目を見張るほどかっこいいし、その後に、太平と又七の相変わらずのバカぶりを最後のシーンにもってきているというのも面白く、笑いながら映画を見終わった。いまでも、太平と又七がくたびれて野っぱらに寝そべっている姿や、仕方がないからまた起き上がってよたよた歩きだす姿を思い出すと笑える。あのシーンをC3POとR2D2で使いたくなったジョージルーカスの気持ちが分かる気がする。

ほんと、満足でお腹いっぱいになる映画だった。黒澤映画では珍しくまた見たくなる。これぞ映画の理想形ではないだろうか。

リメイク版では、太平に相当する役のはずの松本潤の役がかっこいい役になっていて、なんと姫と恋仲になるそうだが、このリメイクの愚かしさも、映画の内容とは別だが笑えそうで、ぜひリメイク版も見て笑いたいと思う。そういった楽しみまで与えてくれる、この、オリジナル版の映画は、まったくもって至れり尽くせりですばらしい。

「東宝見聞録」

http://www010.upp.so-net.ne.jp/tohoscope/kakusi.html

「懐かしの映画館近松座」あらすじと感想

http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/kakusitoride.htm

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